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経済

2021年1月6日

企業の代金支払い実績、昨年は過去最悪に

 【シンガポール】新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の縮小で、昨年の企業による代金支払い状況は過去最悪になった。
 
 信用調査機関シンガポール・コマーシャル・クレジット・ビューロー(SCCB)の四半期統計を基にD&Bシンガポールがまとめたところによると、「迅速な支払い」が行われた取引の割合は40.74%(前年は49.05%)と過去最低だった。代金の90%以上が期限内に支払われると迅速な支払いとされる。
 
 期限内に支払われた額が請求額の50%以下である「支払い遅延」の割合は44.72%(同37.68%)だった。代金の50~90%が期限内に支払われる「一部支払い」の取引の割合は14.54%(同13.27%)と過去最高だった。
 
 支払い遅延の割合が最も高かったのは建設業で、取引のうち50%超が支払い遅延だった。残りの産業部門(製造、小売り、サービス、卸売り)では支払い遅延の割合は縮小した。
 
 D&Bは240万件余りの取引を調べた。

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