シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPEIUの生活費調査、シンガポールは4位に後退

社会

2020年11月19日

EIUの生活費調査、シンガポールは4位に後退

 エコノミストの調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がまとめた今年の「世界の生活費」調査で、昨年1位タイだったシンガポールと大阪は順位を落とし、チューリヒ、パリ、香港が1位タイに浮上した。新型コロナウイルス禍で米ドルが値下がりしたことが順位に大きく影響した。
 
 米ドルに対し西欧と北アジアの通貨が上昇し、相対的生活費に影響した。調査ではニューヨークの生活費を基準にしており、すべて米ドルに換算して比較している。
 
 シンガポールは4位、大阪とテルアビブが5位タイ、ニューヨークとジュネーブが7位タイ、コペンハーゲンとロサンゼルスが9位タイだった。
 
 シンガポール、大阪は相対的に生活費が下がった。シンガポールは外国人労働者の出国で人口が減少し、消費需要が減少し、デフレ(通貨収縮)が発生した。大阪でも消費者物価は沈滞したという。
 
 調査報告書によれば、ウイルス禍により世界中で消費パターンに変化が生じ、コーヒー、チーズ、コメ、オレンジジュースなど必需食料品の価格は安定した。しかし衣類は値下がりした。消費者が購入を控えた結果だ。在宅勤務の増加で、デジタル家電が品不足から最も値上がりした。

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