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国際

2020年11月18日

ホーカー文化、ユネスコの無形文化遺産に登録の可能性

 シンガポールのホーカー文化がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録される可能性が高まった。
 
 世界遺産委員会の指名を受けた専門機関は16日、シンガポールのホーカー文化を無形文化財のリストに登録するよう勧告した。同機関からの報告書をもとに、条約締約国の代表で構成する世界遺産委員会が12月14~19日に開催の会合で最終決定する。
 
 専門機関はホーカー文化を「シンガポールのアイデンティティー、何世代にもわたる継続性を示すもの」と評価。地域社会の交流を促進する面において、また社会的、宗教的、民族的違いにかかわりなく包括的社会を育成する面において、極めて重要な役割を果たしているとした。
 
 シンガポールは3月に無形文化遺産としての登録を申請した。シンガポール環境庁(NEA)のタン・メンデュイ最高責任者は、登録申請はホーカー文化を維持するとのシンガポールとしての姿勢を示したものと述べた。国家遺産局のチャン・フィーニー最高責任者は、世界遺産委員会からの朗報を期待していると語った。
 
 ホーカーは長い期間のうちに変貌し、露店から現在のような固定式ホーカーセンターが主流になった。約6,000のホーカーが110余りのホーカーセンターで営業している。

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