物流MMAG、チャーター便運航会社を買収

　物流や情報技術（IT）事業を手がけるMMAGホールディングスは11月16日、チャーター便運航のMジェッツ・インターナショナルを買収すると発表した。株式80％を2,136万リンギ（約5億4,200万円）で親会社のJTエアロテック・ソリューションから取得。チャーター便運航から貨物便運航に軸足を変え、電子商取引（EC）や製造業者向けに貨物の運搬を行う。
 
　Mジェッツは来月に2機のボーイング737-400F型機の導入を予定している。MMAGは買収後、来年1月にも貨物便の運航を始める計画。マレー半島と東マレーシアを結ぶ便などを運航する。
 
　MMAGは声明で、新型コロナウイルス流行の影響で旅客便の運航が減ったため、貨物スペースも減っていると現状を説明。一方、ECの普及やサプライチェーン網の拡大で貨物輸送の需要が増えていることから、商機があるとみて買収を決めたとしている。現在はマレー半島から東マレーシアへ物資を運搬するのに14日を要するケースもあるという。
 
　MMAGは物流事業のほか、企業向けにサプライチェーン管理システムやホテル管理システムなどITソリューションの販売・構築を手がけている。

（提供：亜州ビジネスASEAN）