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政治

2020年10月21日

行動規制解除後の第3段階を年内にも開始、以前の生活には戻れず

 シンガポールのコロナウイルス感染症(Covid-19)対策班は、社会活動の制限(サーキットブレーカー)解除後の第3段階に早ければ年内にも移行すると発表した。家庭の外での人の集まりを最多5人から8人に緩和し、同一時間の家庭への訪問者も8人まで容認する。結婚披露宴、博物館、礼拝所の収容人数も増やすが、一つのグループの数は50人以下とする。
 
 第3段階に移行する条件としてローレンス・ウォン教育相は、感染拡大防止のための行動を引き続き住民に義務付けると語った。
 
 大規模行事の容認では、多数を短時間で検査する必要性から、行事参加者には参加前の抗体検査を義務付ける。産業界向け行事、結婚披露宴、ライブ公演、スポーツ大会などが対象。迅速検査のため誤検知の可能性があるが、陽性反応の場合は正確を期すためPCR検査を受けてもらう。
 
 12月末までに、接触追跡アプリ「トレーストゥギャザー」か、接触追跡デバイスを用いたセーフエントリー入退場の対象を、レストラン、仕事場、学校、ショッピングモール、ライブ興行施設、ビジネス行事、100人以上を収容できる礼拝所にも拡大する。
 
 トレーストゥギャザーアプリかデバイスの利用者は250万人で人口の45%。アプリの有効性を増すため対策班は70%の普及を目指しており、これを第3段階に入る条件にしている。
 
 ウォン氏は、国民が感染防止策を守り、感染が低率に抑制されたとの前提で、第3段階を開始すると述べた。保健省は別個の声明で「第3段階はウイルス禍以前に戻ることを意味しない。新たな就業、生活様式を伴うもので、この段階が1年以上続くことを国民は覚悟すべき」とした。

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