シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPグリーン・ファイナンス学院を設立、専門人材を育成

政治

2020年10月14日

グリーン・ファイナンス学院を設立、専門人材を育成

 シンガポール・グリーン・ファイナンス・センター(SGFC)が設立される。投融資判断において気候変動などの環境要素を考慮するグリーン・ファイナンスに関する研究を行い、また人材を育成する機関で、学部学生、大卒者向け課程のほか専門職者向け教育を行う。政策立案にも生かしてもらう。
 
 授業開始は来年6月で、ロンドンのインペリアル・カレッジ・ビジネススクールとシンガポール経営大学ビジネススクール内に教室が設けられる。英フィナンシャル・タイムズ主催の仮想国際会議で、シンガポール金融管理庁(MAS)のラビ・メノン総裁が発表した。
 
 創設パートナーは、三井住友銀行、中国銀行、BNPパリバ、フラートン・ファンド・マネジメント、ゴールドマンサックス、HSBC、シュローダーズ、スタンダード・チャータード銀行、UBS。教室での対面授業とオンラインをミックスさせた授業形式にする。
 
 ラビ・メノン氏は「アジアが低炭素社会に転換するのを支えるため、MASはグリーン・ファイナンスの研究、人材育成に力を尽くす。この過程でSGFCは重要な役割を果たす」と語った。
 
 グリーン・ファイナンスでシンガポールは東南アジア最大。起債、融資残高で50%近くを占めている。MASが17年に持続可能債券補助計画を発表して以降、80億Sドルの債券が発行された。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPグリーン・ファイナンス学院を設立、専門人材を育成