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経済

2020年10月1日

ケッペル、資産の大型売却実施へ

 石油掘削設備(リグ)建造などを手掛ける複合企業、ケッペル・コーポレーションのロー・チンホア最高経営責任者(CEO)は9月29日、収益の改善に向けて今後3年で30億〜50億米ドル(約3,170億円~約5,280億円)の資産を売却する方針を公表した。ストレーツタイムズが9月30日報じた。
 
 ローCEOは成長を追求する分野としてデータセンター、環境ソリューション、再生可能エネルギー、総合都市開発、資産管理などの分野を挙げ、「ビジネスポートフォリオを随時見直す必要がある」と語った。
 
 同社は6月末に、時間の経過とともに処分が可能な資産額は175億米ドル(約1兆8,500億円)と明らかにしている。グループの土地銀行、開発プロジェクト、複数のファンドと投資、ケッペル・オフショア・アンド・マリーン(ケッペルO&M)のリグなど非中核資産が含まれるが、ローCEOは商業的な敏感さを理由に処分対象の資産項目は明らかにしなかった。 
 
 ケッペルはシンガポールの政府系投資会社、テマセク・ホールディングスが41億Sドル(約3,160億円)で子会社化を予定していたが、8月にケッペルの業績悪化を理由に中止していた。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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