シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP「トレーストゥギャザー」の配布開始、企業はフレックス勤務制を

政治

2020年9月10日

「トレーストゥギャザー」の配布開始、企業はフレックス勤務制を

 シンガポール政府は9月14日から、ウイルス発症者に濃厚接触したかを確認できる、硬貨大の機器「トレーストゥギャザー」トークンの住民への無料配布を開始する。また10月からは特定の場所に入る際、トークン所持か、接触を追跡するモバイルアプリの稼働を義務付ける措置を試験的に始める。
 
 トークンは主に、携帯端末を持たない高齢者向け装置。ウイルス対策特別班の記者会会見でビビアン・バラクリシュナン外相(スマート国家担当)は、参加者250人規模の大規模会議の開催を認めるため、入場をチェックする「セーフエントリー」を補う、接触者データが必要になると説明した。
 
 経済活動の再開に伴い、自宅ではなく職場で勤務する社員数を増やしたいとする企業が増えており、特別班のローレンス・ウォン共同議長はフレックス勤務制の活用を経営者に求めた。多数の社員の出社時間を午前9時半以降にすれば、公共輸送機関の混雑を減らすことができるという。

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