不動産開発アイコニック、ゴム手などPPE生産に参入

　不動産開発のアイコニック・ワールドワイドは9月2日、ゴム手袋とマスクを含む個人用防護具（PPE）の生産販売に乗り出すと発表した。総額1億5,551万リンギ（約40億円）を投じてペナン州に工場を設ける計画。新規事業への参入で多角化を推進し、不動産開発と観光事業に頼る収益構造を改める。
　バトゥカワン地区に2万4,300㎡の土地を取得し、新工場を建設。ゴム手袋の生産ライン12本とマスクの生産ライン10本を設ける。投資額の内訳は、土地取得が4,300万リンギ（約11億円）、機械取得が7,820万リンギ（約20億円）など。工期は12ヵ月で、来年下半期にも操業を開始する。
　年産能力は手袋が31億枚、マスクが3,000万枚。新型コロナウイルスの流行でPPE需要が高まっている欧米を中心に輸出する。

（提供：亜州ビジネスASEAN）