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政治

2020年9月1日

国会論戦始まる、野党指導者は首相真向いの席に

 シンガポールで新たな議会の下での論戦が8月31日、1週間の日程で開始された。ハリマ・ヤコブ大統領が開幕演説で示した施政方針をめぐっての討議が中心で、ヘン・スイーキアット副首相兼財務相ら閣僚、議員が主張を述べた。10人の議員を持つ労働者党(WP)のプリタム・シン書記長はリー・シェンロン首相と真向いの、最前列の席に座った。
 
 ヘン副首相は、コロナウイルスが世界中の人民の生活、経済を破壊する中、シンガポールは発展の原動力となった価値を維持しつつ、変化に対応しなければならないと指摘。世界と深いつながりを持つ国際的交点として、貿易、投資、人材を受け入れ、投資誘致を通じ国民に雇用を創出すると述べた。
 
 ヘン氏は各企業においてシンガポール人労働者を中核とすることの重要性を取り上げたが、議員、ほかの大臣もこの点に言及し、論戦の口火を切った労組系議員のパトリック・テー氏は、地元民(国民と永住者)労働者に対する差別は許容されないとしてエンプロイメント・パス(EP)要件の一層の厳格化を求めた。
 
 プリタム・シン議員は野党指導者として、大臣や政務次官と同じ40分の発言時間を与えられた。WP以外では、シンガポール前進党から2人が、選挙区を持たない議員として活動する。

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