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政治

2020年8月11日

ウイルスの脅威低下まで1~2年、ナショナルデーパレードで首相

 シンガポール独立を祝う観兵式のナショナルデーパレードが8月9日、市中心部の広場パダンを舞台に、ウイルス禍を考慮し規模を縮小し、また観覧者を減らして開催された。
 
 行事は、首相メッセージ、国歌斉唱、空軍ヘリコプターによる国旗の空中巡回、戦闘機飛行、パラシュート部隊による国民居住地への降下、戦車など機動部隊による行進、劇場でのパフォーマンス、花火など。
 
 リー・シェンロン首相はテレビを通じ演説。事業閉鎖、解雇、失業はこの先増加する可能性が高いと指摘。今回の危機は以前の危機より乗り切るのに時間がかかるとし、国としての団結が重要だと述べた。
 
 さらに、ワクチンが大量生産され、ウイルスの脅威が弱められるまでには1ないし2年を要するとの見通しを示した。しかし危機を共有することで、マレーシアからの分離・独立に際しパイオニア世代が鍛えられたように、シンガポール全住民が強健になると述べた。
 
 パダンでの行進に参加したのは4部隊のみで、全員がマスクを着用。観客も150人に絞った。昨年は2万7,000人。ハリマ・ヤコブ大統領が閲兵した。最前線で働く医療関係者に敬意を表するため、戦闘機部隊の飛行ルートには病院上空が選ばれた。

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