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日系企業・社会

2020年8月3日

パナソニック、ケダ州の太陽電池工場売却を中止

 パナソニックは7月30日、ケダ州クリムの太陽電池工場を中国企業に譲渡する計画を中止すると発表した。福建省を拠点とする太陽電池メーカーの鈞石(中国)能源(GSソーラー)と太陽電池事業で協業した上で、同社にクリムの工場運営会社を譲渡する契約を交わしていたが、解消することになった。
 
 GSソーラーとは昨年5月に協業契約を交わした。ただ、同社が契約で定めた期日までに協業開始に必要な要件を満たさず、新型コロナウイルス流行の影響を考慮して延長した期間も過ぎたため、契約の解消を決めた。パナソニックは、「GSソーラーに対して法的手段も辞さない姿勢で毅然とした対応を取る」としている。
 
 パナソニックは今後、新たな協業先との提携を含めたさまざまな手段を検討し、2022年度の事業黒字化を目指す。
 
 クリムの工場は子会社のサン・エブリウエア(旧パナソニックエナジーマレーシア)が操業。太陽電池のウエハー、セル、モジュールの一貫生産を行っている。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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