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社会

2020年7月31日

農園FGVが飼料事業拡大、中小代理店との提携加速

 アブラヤシ農園大手のFGVホールディングスは、飼料事業の拡大に向けて、中小企業との販売代理店契約を増やす。同社はパーム油製造の副産物であるアブラヤシ廃棄物を原料とした栄養価の高い飼料の生産に成功。大きな収入源になるとみて、販売拡大を図る。国営ベルナマ通信などが伝えた。
  
このほど、マイ・アグロ・ハブ・リソーシズを飼料販売の代理店に指名。肉牛や乳牛、ヤギ向けに月30tの飼料販売を委託する。FGVが同様の契約を結ぶのはこれが今年7件目で、ハリス・ファジドラ・ハッサン最高経営責任者(CEO)は、代理店数を年内に2倍に増やす方針としている。
 
 ハリスCEOによれば、FGVの飼料生産能力は年40万t。パーム油製造で残るパームヤシ殻などを主な原料としており、これを業績改善に生かしたい考え。
 
 FGVはパーム油以外の事業を強化中。運輸事業もその一つで、ハリスCEOはこのほど、日用消費財(FMCG)産業向けの輸送事業を開始するため、傘下のFGVトランスポートがカーテンサイダートレーラーを15台導入したことを明らかにしている。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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