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旅行会社提供の国内ツアー、時間規制を緩和

 シンガポール政府観光局(STB)は28日、旅行会社が提供する国内旅行に対する規制を一部緩和すると発表した。ツアーの時間を最長2時間から8時間にする。
 
 またウオーキング、サイクリング、カヤックの各ツアーについては、最多10人(以前は5人)の参加者を許容する。しかし公の場での人の集まりは5人以下との規則は継続されているため、ツアー客が5人以上の場合、2つのグループに分け、グループ間を交流させないことが条件。
 
 STBは22日、国内旅行を住民に促す「シンガポール再発見」キャンペーンを開始しており、これまでに47件のツアー計画案を受理し、36件を承認した。
 
 旅行会社によれば、ツアーに対する申し込みは順調だが、利益を出すまでには至らない。 オリエンタル・トラベル・アンド・ツアーは、ウイルス禍発生前から人気の、墓場などを巡るナイトツアーに注力する。今月は通常の2倍の約50件の予約があるが、会社維持が精いっぱいで、ツアーガイド、輸送業者に仕事を提供するのが主目的になっているという。
 
 モンスター・デー・ツアーズは行動規制に縛られない仮想ツアーを売り出した。シンガポールのシリコンバレーと呼ばれるワン・ノースを巡る10Sドル(約760円)のツアーで、海外からも参加できる。