シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP新たな接触者追跡システム、政府系企業が建設現場で試験

社会

2020年7月17日

新たな接触者追跡システム、政府系企業が建設現場で試験

 政府系企業のスルバナ・ジュロンは新たな接触者追跡機器とデジタル式出勤確認システムの試験運用を開始した。コロナウイルスCovid-19感染者と接触した者を、より正確、迅速に突き止めるためのシステムで、作業現場での感染拡大を最小限にとどめるためだという。
 
 技術を開発したのは、国営投資会社テマセク・ホールディングスが所有する暗号化技術会社のディークリプトで、現在官民で使用されている「トレーストゲザー」機器およびチェックイン(出勤・訪問)確認システム「セーフエントリー」に取って代わる見通しだ。
 
 スルバナ・ジュロンのウォン・ヒアンフィン最高経営責任者は、企業にとり接触者追跡を100%管理することが重要だと語った。
 
 試験運用されているのはブルーパス端末とブルーゲート技術で、ブルーパスは現在使用されている接触者追跡機器同様、近距離通信のブルートゥース技術を利用し、5分か10分ごとに所持者の近くにある別の端末と信号をやり取りする。端末は所持者の連絡先と身分証明書または旅券の最後の4桁の番号とリンクしている。
 
 ブルーゲートは据え置き型のチェックインシステムで、建設現場など構内に入る労働者を識別する。ブルーパスを所持していない者が入場すると警報音を発する。
 
 ディークリプトは、石油化学業、医療機器製造業、海事業、建設業での利用を期待しており、企業側と協議を持っている。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP新たな接触者追跡システム、政府系企業が建設現場で試験