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金融

2020年7月9日

中銀が4会合連続で利下げ、過去最低の1.75%に

 マレーシア中央銀行は7月7日、定例の金融政策決定会合の結果、翌日物政策金利(OPR)を0.25%引き下げて過去最低の1.75%にすると発表した。利下げは4会合連続。新型コロナウイルス流行で打撃を受けた経済を下支えする。
 
 中銀は声明で、国内で第2四半期の経済活動が大幅に縮小したと指摘。5月初めごろから経済活動が徐々に戻っているものの、経済回復のペースを加速させるため、追加利下げに踏み切ったと説明した。
 
 中銀はまた、内需と輸出ともに下振れリスクをはらんでいるとした上で、「今後も持続可能な経済成長を実現するため、適切な金融政策を行っていく」とし、追加利下げの可能性を示唆した。原油価格下落の影響で今年のインフレ率はマイナスになる可能性があり、利下げの余地はあるとみている。
 
 中銀は昨年5月、約3年ぶりの利下げに踏み切った。米中貿易摩擦で国内経済成長の下振れリスクが高まる中、景気刺激を図る狙いで、その後は金利を据え置いていた。ただ世界経済の下振れリスクが拭えず、今年1月に予想外の利下げを敢行。その後新型ウイルス問題が深刻化して追加利下げを行っており、今年は4回の利下げで政策金利を計1.25%引き下げている。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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