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農園大手FGV、乳製品事業に参入

 アブラヤシ農園大手のFGVホールディングスは4月24日、「ブライド・カウ」ブランドによる牛乳など乳製品事業への参入を発表した。子会社のFGVデイリーファームが1日当たり800トンの牛乳を生産する。
 
 牛乳はヌグリスンビラン州ポートディクソンに所有する面積約4万平方メートルの牧場で生産する。大消費地のクアラルンプール首都圏に近く、24時間以内に供給が可能。3月に豪ニューサウスウェールズ州からジャージー種とホルスタイン種の高級乳牛122頭を輸入している。
 
 牧場では乳製品の一貫生産工場の建設を進めており、6カ月以内に完成する予定。国内市場に年間1,000万リットルの牛乳の供給を見込む。 
 
 FGVホールディングスは今年2月、「ブライト・カウ」ブランドの乳製品などを製造していたレッドアグリ・ファームの1,000万リンギ(約2億4,600万円)での買収を発表。今後、酪農事業がFGVグループの中核事業の一つになると表明していた。

(提供:亜州ビジネスASEAN