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昨年処理のごみは3百万トン、3割はプラスチックごみ

 昨年、シンガポールの家庭、産業から排出されたごみのうち再利用されず焼却・埋め立て処理されたごみは約300万トンで、93万トンがプラスチックごみだった。焼却されたごみのうち最大はプラスチックで、次いで食品ごみが20%を占めた。紙・段ボールは19%。焼却灰および焼却できないごみはセマカウ島のごみ埋め立て地に投棄される。
 
 再利用されたものも含め生成されたごみの総量は前年より6%減少したが、再利用率は61%から59%へ低下した。特に家庭ごみの再利用率が22%から17%へ大幅に低下した。
 
 政府は昨年、投棄ごみを減らすための無駄ゼロ計画の概要を発表しており、包装材、食品ごみ、電子機器廃棄物の削減を目標として掲げた。ごみの再利用率目標は、家庭が30%、商工業など家庭以外が81%。
 
 昨年の再利用率低下について、シンガポール環境庁は紙の再利用率が56%から44%へ低下したことが原因としている。海外の再生紙需要が減少し輸出が低迷したためだ。
 
 建設物の残骸は114万トン、鉄金属ごみは128万トン排出されたが、ほとんどが再利用された。プラスチック、繊維・皮は再利用率が低く、それぞれ4%。食品ごみの再利用率は18%。