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社会

2020年3月23日

デング熱患者が昨年の2倍に、今年はV-3血清型ウイルスが流行

 今年のデング熱患者数は4,000人余りと前年同期の2倍に達した。例年であれば感染者が少ないV-3血清型のウイルスの活動が活発なこと、高めの気温、雨量の多さがネッタイシマカの繁殖を助長しているためだ。ネッタイシマカがウイルスを媒介する。
 
 デング熱患者が増えるのは例年6月から10月までの熱い時期で、4月か5月に蚊撲滅キャンペーンを開始するが、マサゴス・ズルキフリ環境・水資源相によると、今年は早める。
 
 患者が多数発生したクラスターは100カ所で、最も感染者が多い危険地域はジュロン・ウエスト、アンモキオ・アベニュー10の一部など28カ所。
 
 これまでは血清型がV-1とV-2のウイルスが主要感染源だった。V-3型のウイルスによる流行は30年間なく、国民の免疫力も低い。このため感染しやすくなっているようで、2月は新規患者の48%がV-3型ウイルスの患者だった。
 
 シンガポール環境庁は、ネッタイシマカの繁殖場所の調査・特定、消毒を行っており、一般家庭を含む3,200カ所で蚊の繁殖を確認した。

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