1月の鉱工業生産0.6％増、2カ月連続で伸び減速

　マレーシア統計局が3月13日発表した2020年1月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で0.6％上昇した。上昇率は前月の1.3％を下回り、2カ月連続で減速。製造業（2.1％）が3年9カ月ぶりの低い伸びとなったほか、鉱業（マイナス3.9％）、電力（マイナス0.01％）が落ち込んだ。
 
　製造業では7分野のうち5分野で悪化した。うち自動車を含む輸送機器・その他（1.4％）は前月（4.7％）から減速。また、旧正月時期のズレが影響したとみられ、食品・飲料・たばこ（マイナス5.6％）はマイナス成長に転じた。一方、電気・電子（3.2％）は前月（3.1％）の伸びをやや上回った。鉱業では天然ガス（マイナス2.3％）、原油（マイナス5.9％）とも引き続き指数を下げた。
 
■製造業売上高2.6％増
　統計局が同日発表した20年1月の製造業売上高は、前年同月比2.6％増の1,182億リンギ（約2兆9,200億円）だった。分野別では、食品・飲料・たばこ（7.5％減）が落ち込む一方、石油・化学・ゴム・プラスチック（6.9％増）は伸びが加速した。
 
　製造業の従業員数は1.4％増の228万951人。支払われた労賃は4.1％増の76億6,360万リンギ（1人当たり3,360リンギ）だった。
（提供：亜州ビジネスASEAN）