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経済

2020年3月10日

「開拓者」記念館入札、隈研吾設計事務所のチームが落札

 ベイ・イースト・ガーデンに建設される、草創期のシンガポール国の建設に当たった先駆者をたたえる記念館「ファウンダーズ・メモリアル」の入札結果が発表された。落札したのは、隈研吾建築都市設計事務所とシンガポールのK2LDアーキテクツのチーム。今後、国立遺産局、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイとともに詳細な設計をまとめる。着工は2022年、竣工は27年の予定。
 
 線形の構造を際立たせた、緑あふれるコンセプトで、審査員の全会一致で選ばれた。リー・ツーヤン審査委員長は「単独の建造物以上のもの。建国に当たった指導者の価値、精神を体現している。建築物と景観が一体化しており、訪問者にはいろんな発見がある」と評した。
 
 審査員団は、建設、保守が比較的容易であること、ベイ・イースト・ガーデンと一体化していること、多様な活動が可能なレイアウトになっていることを評価した。
 
 隈研吾氏は「シンガポール人のそれぞれの世代にとり生きた記念館となる設計を目指した」と語った。隈氏は東京五輪で使用される新国立競技場も設計している。
 
 入札には193件の応募があった。最終選考には5件の提案が残り国内各地で展示され、5万人が投票し、投票結果は審査員団の判断に加えられた。

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