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トムソン・イーストコースト線の3駅を開所、1月31日に運行開始

 MRT(地下鉄・高架鉄道)トムソン・イーストコースト線(TEL)の最初の3駅(ウッドランズ・ノース、ウッドランズ、ウッドランズ・サウス)が1月11日、一般公開された。地域住民に駅構内を知ってもらうためで、営業開始は1月31日から。住民は同日から2月2日まで3駅間を無料で乗車できる。
 
 ウッドランズ・ノース駅は全32駅のうちでも大きい造りで、ウッドランズとマレーシアのジョホールバルを結ぶ快速鉄道RTSを考慮した設計だ。地下連絡通路でRTS駅と結ばれる。
 
 RTS事業は2018年にマレーシアとの間で契約が結ばれたが、同国のマハティール政権が、費用負担が重すぎるとの理由で見直しの時間をとるため、工事の延期をシンガポールに要請している。
 
 ウッドランズ・ノース駅の開所式に出席したコー・ブンワン運輸相とマレーシアのアンソニー・ローク運輸相は1月10日、シンガポールで会合を持っており、4月末までの交渉妥結に向けた努力で合意した。
 
 TELは24年に全面開通する。第2期ではスプリングリーフからカルデコットまでの6駅の区間が開通する。
 
 最初の3駅のうちウッドランズ駅は、爆弾攻撃を受けた時など緊急時のシェルターとしての機能も持ち、9,000人を収容できる。駅舎の長さは330メートル、幅は30メートルで、地下24メートルに位置する。49番目のMRT民間防衛シェルターだ。