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日系企業・社会

2019年12月16日

持続可能性を追求、ユニクロの山田CEO

 ユニクロの山田最高経営責任者(シンガポール・マレーシア担当)は持続可能性への取り組みについて、ストレーツ・タイムズとの会見で説明した。まず3月から、これまでのプラスチック製袋をやめ、再利用可能な紙袋にする。
  
山田氏は「この分野をこの先10年間、推進する。シンガポール市民に取り組みについて意識を高めてもらうのが今後の課題だ」と述べた。
  
ユニクロが1,000人を対象に委託実施した調査によると、環境に配慮した商品の購入を検討する、との回答は85%あったが、環境配慮商品の購入に通常より高い代金を支払う用意がある、との回答は63%にとどまった。
 
 山田氏は「ユニクロは最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで大量生産・販売するファストファッションの会社ではない。機能性を重視した、長く使ってもらう衣料品を提供する」と語った。
 
 商品の再利用では使用済み商品を店頭で受け付け、国連難民高等弁務官事務所や非政府組織を通じ避難民に提供している。
 
 2020年にはプラスチックボトルを再生したポリエステル繊維を使った春夏物を製造・販売する。ジーンズの仕上げに際し水の使用量を極限まで抑えた、マイクロバブルオゾンで洗浄する設備も稼働させる。

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