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経済

2019年12月5日

シンガポール島を横断するクロス・アイランド線、自然保護区の真下に建設

 
シンガポール8番目のMRT(地下鉄・高架鉄道)のクロス・アイランド線(CRL)は東側部分を、国内最大の自然保護区、マクリッチー貯水池の地下深部に建設することが決まった。
 
運輸省は、自然保護区の下か、保護区を迂回するルートのどちらにするかの調査を環境・経済面から行い、地下トンネルは運行時間が迂回ルートより6分短縮でき、建設費も20億Sドル(約1,600億円)少なくて済み、運賃も安くなるとの理由からトンネル方式を選択した。
 
CRLは東部チャンギと西部ジュロンを結ぶ延べ50キロの、本島を横断する鉄道で、2031年に全面開通の予定。当初の利用客は1日60万人を見込んでいる。
 
トンネルは地上の植物・動物相から70メートル離れた、花崗岩の岩盤に掘削する。通常のMRT工事で掘削されるトンネルの深さは20~30メートル。
 
駅舎数は約30で、センカン、ポンゴル、ホーガンの住宅団地や住宅地のパシル・リス、アンモキオ、クレメンティ、またチャンギ物流団地、ジュロン工業区に住む、あるいは就業する住民の利便性が増す。半数の駅はインターチェンジ駅となる。この結果、複数路線の組み合わせの選択肢が増え、LTAは一部の区間での運行を長時間止め保守作業を行うこともできるようになる。

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