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経済

2019年11月28日

水処理大手ハイフラックス、ユーティコによる再建が決定

 
債務超過で破たんの瀬戸際にある水処理大手、ハイフラックスの再建が決まった。創業者のオリビア・ラム最高経営責任者(CEO)は11月26日、テレビ記者会見を開き、アラブ首長国連邦(UAE)の公益事業会社、ユーティコと再建で合意したと発表した。4億Sドル(約319億円)規模の救済になる。
 
 ハイフラックスは新株式を機関投資家などに売り、ユーティコはハイフラックス増資後95%株式を取得する。ユーティコは別に1億Sドル(約80億円)を運転資本としてハイフラックスに注入する。
 
 ハイフラックスは再建計画について、債権者、株主の承認を得るための手続きを開始する。各債権者グループの50%以上の賛成で承認される。
 
 永久証券・優先株の所有者(3万4,000人)への支払総額は9億Sドル(約719億円)で、保有証券価値の半額(上限は1,500Sドル)を弁済する。
 
 2万5,000Sドル(約200万円)相当の株式を所有している投資家は「丸損と変わらない」と述べた。しかし、シンガポール国立大学のローレンス・ロー准教授によると、投資家の受け取り分がゼロの清算よりはましだという。

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