シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP機内ケーターリングのSATS、肉もどき食品に注力

経済

2019年11月25日

機内ケーターリングのSATS、肉もどき食品に注力

 
 空港地上業務・機内ケーターリングのSATSは植物を原料とする魚もどき、肉もどき食品の流通に力を入れる。植物由来の人工肉は需要が増加しており、SATSは少なくとも8つの食品テクノロジー会社から、こうした持続可能なたんぱく質食品を調達し、レストランなどに卸す。
 
 この分野では米国のインポッシブル・フーズが植物由来の人工肉や乳製品を開発・製造、米国と香港の1,000余りのレストランが同社の人工肉を使用した「インポッシブル・バーガー」を提供している。同社の食品を扱うのが、SATS子会社のカントリー・フーズで、実際の業務に当たる。
 
 市中心部のホテルで11月21日、トマトが原料の「マグロ」を使った寿司(メーカーはオーシャン・ハガー・フーズ)、シイタケの軸を利用した「牛の胸肉」(同フェーブル)など、持続可能な食品の展示が行われた。価格は本物より20~30%高いが、カントリー・フーズのアンドレ・メネゼス工場長は、需要増に伴い3~5年後には本物と同水準の価格にできると述べた。
 
 経済開発庁(EDB)、国営投資会社テマセク・ホールディングス、SATSは持続可能な食品を今後の有望市場とみており、開発・製造に携わる企業を育成、後押しする。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP機内ケーターリングのSATS、肉もどき食品に注力