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経済

2019年11月7日

サラワク州、アルミ輸出に1%課税へ

 
 サラワク州政府は、来年1月からアルミ製品の輸出に1%の売上税を課す。州財政の改善を図る戦略の一環。同州は今年1月にも石油製品へ5%の売上税を導入している。ザ・スター・オンラインなどが5日付で伝えた。
 
 来年1月1日以降に州外に出荷するアルミ製品について1%の売上税を課税する。州内にはアルミニウム製錬・押出製品最大手プレスメタル・ホールディングスが操業しており、現在はビントゥルのサマラジュ工業団地に同社3カ所目となるアルミニウム製錬所を建設中。新税はプレスメタルの業績を悪化させる可能性があるとして懸念の声が上がっている。
 
 サラワク州はまた、来年1月から電力会社と水道会社に課している水資源税を引き上げる。現在は水を1立方平方メートルくみ上げるごとに1セン(約0.26円)を課しているが、来年から2.5センに引き上げる。ただ、これによる電力料金や水道料金の引き上げはないとしている。
 
 同州は、アルミ製品の売上税導入により年間5800万リンギ(約15億円)、水資源税の引き上げにより同6億リンギの税収増を見込む。なお今年導入した石油製品への売上税では38億9000万リンギの税収を見込んでいる。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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