シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP金価格の高騰が金製品の売り上げに影響、店は販促にあの手この手

経済
金融

2019年10月29日

金価格の高騰が金製品の売り上げに影響、店は販促にあの手この手

 
 ここ数ヵ月、金を使った商品の販売額が20%ほど落ち込んでいる。金の値上がりが理由で、現在の金価格は1オンス1,500米ドル(約16万3,200円)と、年初と比べ17%値上がりした。米中貿易戦争を要因とする先行き不透明が主因だ。
 
 宝飾品店の客足は鈍く、店は客の購買意欲を刺激するためあの手この手を繰り出している。アビラーメ・ジュエラーズは買い戻し約定付き販売を開始。ニー・スーン・ジュエラリーのホー取締役によると、卸売業者は軽量の、入手しやすい価格帯の宝飾品の扱いを増やしている。ホー氏によると、昔は投資目的、子孫に受け継いでもらうための購入が多かったが、最近は、結婚、誕生日、出産前の妊婦への祝いのための購入が多い。ホック・ワー・ジュエラリーでも、客に購入をためらう姿勢がうかがえるという。経済の先行き不安が要因だ。
 
 一方、質屋は好調なようだ。バリューマックスでは店頭に並べる金・宝飾品の数を増やした。イア・リーチン専務によると、金はまだ値上がりするとみているアナリストが多く、売り上げが伸びているという。ポーランド、中国、ロシアなどの中央銀行は金の保有を増やしている。アジア、新興市場の中央銀行も準備高における金の割合を高めている。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP金価格の高騰が金製品の売り上げに影響、店は販促にあの手この手