シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP少量発注に応じる高度パーソラナイズ技術、開発を国が支援

経済

2019年10月23日

少量発注に応じる高度パーソラナイズ技術、開発を国が支援

 
 商品に客の名前を刻印するなど、客の要望に最小1個の注文から応じることのできるパーソナライゼーション製造技術の研究・開発(R&D)をシンガポール科学技術庁(A*STAR)の主導で推進するため、政府は3,500万Sドル(約27億8,915万円)の拠出を決めた。A*STARの高度再製・技術センターをR&Dの拠点とし、企業にソリューションを試験する場を提供する。
 
 第4次産業革命(インダストリー4.0)に焦点を合わせた展示会、アジア太平洋産業転換(ITAP)の開幕式でヘン・スイーキアット副首相は「大量生産を乗り越えるもので、メーカーは顧客の特別なニーズに対応できるようになる」と述べた。
 
 会場では生産ラインのデモ版が展示された。ロボットが指定のバッグをアームで持ち上げ、客の名を印字し、自律的誘導装置が集積ポイントまで運ぶまでを見ることができる。
 
 R&Dで使う生産ラインはジュロン・イノベーション地区に設置する。同地区には独エンジニアリング会社のボッシュ・レックスロス、シーメンスの進出が決まっており、ボッシュ・レックスロスはシンガポール政府機関とシンガポール・ポリテクニック(工芸学校)の協力の下、高度製造システムのための訓練センターを来年末に開設し、インダストリー4.0の専門家を養成する。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP少量発注に応じる高度パーソラナイズ技術、開発を国が支援