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政治
経済

2019年10月23日

保護主義の動きがマレーシアに影響も=マハティール首相

 
 マハティール・モハマド首相は10月21日の会見で「自由貿易の提唱者だった国が制限的貿易にふけっていることに落胆した」と米中貿易戦争を批判した上で「マレーシアは両国と緊密な関係にあり、争いに巻き込まれている。マレーシアも制裁対象になるという向きもある」と懸念を表明した。
 
 米国と中国はマレーシアの主要輸出市場。オン・キアンミン副通産相は、マレーシアを米国向け貨物輸送の中堅地点に利用し、マレーシア産の工業品との認証を不法に得る行為を通産省として厳重に取り締まっていくという。このような行為が横行すれば、マレーシアに制裁を科す理由を米国に与えることになるためだ。
 
 マレーシア産パーム油を標的にした欧州連合(EU)の措置について、マハティール氏は「彼らは自国の森林を伐採し、有毒ガスの排出削減を拒否し、今度は貧しい者が生計を立てるため森林を伐採するのを妨害している」と批判した。(ザ・サン、ザ・スター、10月22日)

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