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経済

2019年10月16日

電力小売り自由化、国民世帯の4割が新規参入業者に乗り換え

 
 エネルギー市場監督庁(EMA)は10月15日、電力事業者をSPパワーから新規参入業者に乗り換えた1,000世帯の満足度調査の結果を発表した。
 
 国民世帯の40%が乗り換えており、満足度は高かった。新たに契約した電力会社のサービスに満足している、との回答は85%で、移行手続きはスムーズだった、との回答は98%だった。契約した電力会社は料金、サービス内容を正確に客側に伝えた、との回答も94%と高かった。
 
 電力会社を乗り換えたことによる電気料金の節約幅は20~30%。EMAは昨年4月、小売り電力市場の開放に着手し、今年5月に自由化が完了。SPパワーの独占が終わった。
 
 新規参入を果たしたのは12社で、EMAは星(5つ星が最高評価)で顧客の満足度を評価した。オーム・エナジー、サンシープ・エナジー、トゥアス・パワーが4つ星で最高だった。新規参入のうちシェアトップはケッペル・エレクトリックで27%。次いでジェネコ(セラヤ・エナジー)が21.4%。
 
 EMAは、電気料金だけでなく、満足度も考慮して電力事業者を選ぶよう呼び掛けている。

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