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社会

2019年10月1日

PMD利用に年齢制限の勧告、重大事故を受け

 
 1人乗り移動支援機器(PMD)に関する諮問パネルは、利用に年齢制限を設けることと、学科試験を導入することを運輸省に提案した。PMDの乱暴な利用が後を絶たず、9月25日、自転車に乗っていた65歳の女性が電動キックスターター利用者と衝突し死亡する事故があった。
 
 提言の柱は、◇PMDを公道で利用できるのは16歳以上の者に限定◇学科試験合格者に利用を限定◇キックスターターを業務で使用する企業に第3者保険加入を義務付け――の3点。年齢16歳以下の者によるPMD利用は、親の監督の下であれば認める。携帯電話を利用しながらのキックスターター利用を原則禁止するが、両手が自由に使える状態であれば構わない。
 
 PMD利用者全員への保険加入を提案しなかった理由についてパネルは、現在入手できる保険商品はやや費用がかさみ、免責条項もあることを挙げた。パネルと陸運庁(LTA)は今後、保険会社と協議を重ね、どのような保険形態が望ましいかを研究する。またパネルは、歩道を電動キックスターターと安全に共有するための、歩行者のための行動規範の策定も提案した。
 
 PMDをめぐっては違反行為が目立つことから、全面使用禁止を求める意見があり、オンラインキャンペーンでは5万人超の支持を取り付けた。制限速度を時速10キロから、欧州と同じ6キロに制限すべきとの意見もある。

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