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経済

2019年9月19日

偏頭痛の経済的損失は10億ドル、生産性の低下が課題

 
 デューク・NUS医学校と製薬会社ノバルティスの共同調査によると、シンガポールにおける昨年の、偏頭痛による経済的損失は推定10億4,000万Sドル(約817億6,480万円)で、80%は生産性の低下、喪失によるものだった。残りは医療関係費(検査、代替医療、相談、投薬、入院経費など)。
 
 調査によると、1カ月間に4~14日、偏頭痛を感じる人の1年間の経済的損失は1万4,860Sドル(約117万円)。偏頭痛が同3日以下の人の損失は5,040Sドル(約39万7,000円)。偏頭痛を経験した者は1年間に平均9.8日、欠勤しており、欠勤しなかった場合も生産性の低下で年に7.4日欠勤したのと同様の勤務成績だった。
 
 調査はオンライン方式で、偏頭痛になったことのあるフルタイムで働く600人が回答した。ホルモンの変化の関係から、成人女性に偏頭痛が多くみられた。回答者の平均年齢は38歳で、ほとんどが中国系で、結婚しており、高等教育を受けている。管理職にいる者が60%を占めた。
 
 国立大学病院(NUH)のジョナサン・オン医師によれば、偏頭痛患者は年10%のペースで増加して入り、NUHとン・テンフォン総合病院で月100人の新規患者がある。仕事上のストレスが偏頭痛の引き金だという。

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