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2019年9月12日

ヘイズがインドネシアとマレーシアを直撃、スマトラとカリマンタンが火元

 
 野焼き、山林火災が原因の煙害であるヘイズがインドネシアとマレーシアの多くの地域を覆っており、数千の学校が休校を余儀なくされている。
 
 インドネシアの災害管理庁によると、スマトラ島とカリマンタン(ボルネオ)島で3,600余りの火元を確認した。ヘイズは6省に及んでおり大気汚染が発生しているが、消火活動は自国だけで対処できるとし、インドネシアはマレーシアからの支援申し出を断っている。乾期が終わるのはまだ先のことで、この状態が当分続く可能性が高い。
 
 マレーシアでは13州のうち8州にヘイズが流れ込んでおり、ヨー・ビーイン科学・技術・環境・エネルギー・気候変動相は「隣国に原因がある」とインドネシアを非難している。インドネシアのヌルバ・バカル環境・林業相は、衛星画像から判断してマレーシアも火元だと主張。クアラルンプールを覆ったヘイズはマレーシア半島とサラワク州の火災が主因だとした。 
 
 しかしシンガポールに拠点を置くASEAN気象センターによれば、ヘイズの原因はスマトラ島とカリマンタン島で、焼き畑や開発目的の野焼きが主な原因としている。ヘイズはシンガポールにも及んでおり、環境庁によると、常時ではないがヘイズを認識できる状態が発生している。

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