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日系企業・社会

2019年9月5日

バルブのキッツ、同業ユニメックと資本業務提携

 
 バルブメーカーのキッツ(本社:千葉市美浜区)は9月4日、マレーシアのバルブ大手ユニメック・グループと資本業務提携すると発表した。株式25.10%を取得する。自社の技術力とユニメックの販売力を融合し、経営資源の相互補完なども通じて、アジアで中価格帯製品の販売強化を図る。
 
 3日に提携契約を交わした。筆頭株主のリム最高経営責任者(CEO)らから、総額6190万リンギ(約15億6000万円)で株式を買い取る。1株当たりの買取額は1.65リンギで、同日終値を15%上回る水準。リムCEOの出資比率は31.56%だったものが、25.70%に下がる見通し。
 
 キッツは2019〜21年度の中期経営計画で、バルブ事業でアジアの中価格帯市場に本格参入する目標を掲げている。ただ、自社ブランドはハイエンド市場向けが中心であることから、新ブランドの開発や新たな販売チャンネルの構築が課題だった。今後はユニメックのブランドと販路を活用し、市場を開拓する。
 
 ユニメックは1996年設立。東南アジアや中国を中心に幅広い販売網、調達力を有し、特にマレーシアとインドネシアのパーム油工業など軽工業向けに強みを持つという。資本金は1億789万リンギ。昨年の売上高は2億7380万リンギだった。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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