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経済

2019年8月23日

上半期のスイスからの腕時計輸入額、2桁増の6億フラン

 
 スイス腕時計工業連盟によると、スイスが上半期に世界各地に輸出した腕時計の額は前年同期比1.4%の増加にとどまったが、シンガポールへの輸出は12.6%増の5億9,950万スイスフラン(約648億円)だった。輸出先市場で6位。同連盟の統計はシンガポールの小売業者が注文した額で、業界関係者によると、在庫補充が目的だ。
 
 高級腕時計を扱うアワー・グラスの3月期の売上高は前期比4%増の7億2,090万Sドル、税引き後利益は41%増の7,140万Sドルだった。コーティナの同期の売上高は横ばいの4億6,080万Sドルだったが、純利益は33%増の3,080万Sドルだった。
 
 世界最大の腕時計市場は香港で、香港への上半期の輸出額は6.6%減の15億フラン。輸出額が大幅に増加したのは英国、日本、中国向け。対英は26.3%増の6億9,850万フランで5位。欧州連合(EU)離脱に備え小売業者が在庫を増やしているためだ。4位市場である日本への輸出は26.3%増の7億9,760万フラン。3位市場である中国への輸出は13.5%増の9億2,560万フランだった。
 
 スイスは世界で販売されている高級腕時計の90%を供給しており、その半分強がアジアで販売されている。アワー・グラスのヘンリー・テー会長は、通年のスイスからの輸出額は3%増にとどまる見通しだが、アジアの需要が増加の鍵を握っていると述べた。

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