シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPチャンギ空港管制塔とマーライオン像、遺産建造物のトップに

社会

2019年8月15日

チャンギ空港管制塔とマーライオン像、遺産建造物のトップに

 
 国民にとって重要性を持つシンガポールの建造物の1位はチャンギ国際空港の管制塔で、2位が神話的生き物「マーライオン」の像――政策研究所(IPS)は先に実施した意識調査のうち、遺産建造物として価値ある物のリストを公表した。調査には18~70歳の市民1,500人が回答した。
 
 ほかに、重要性の高い建造物として挙げられたのはシンガポール・サイエンス・センターと、ユネスコ世界遺産に登録された植物園(ボタニック・ガーデンズ)。これ以外の建造物では若者と高齢者で意見が分かれた。高速道路、住宅建設のため移転が行われているブキブラウン霊園は、保存呼び掛け運動がソーシャルメディアで広まった関係で若者の関心が高かった。
 
 年齢49~70の高齢層は、植民地時代の建物である旧最高裁や、1981年に日本の佐藤工業が施工した、元大統領の名を冠したベンジャミン・シアーズ橋、タンジョン・パガー鉄道駅などに国としてのアイデンティティーを見出す傾向が強い。
 
 IPSのナタリー・パン特別研究員によると、建築後30年を経過したものから選んでもらったが、カラン空港、ブキティマ鉄道駅など市民の立ち入りが制限されている建造物は評価が低かった。対照的に、チャンギ空港管制塔、マーライオンはシンガポールを象徴する存在になったことが高評価につながったという。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPチャンギ空港管制塔とマーライオン像、遺産建造物のトップに