6月の鉱工業生産3.9％増、製造業が軒並み減速

 
　マレーシア統計局が8月9日発表した2019年6月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で3.9％上昇した。上昇率は前月から0.1ポイント減速。製造業（3.8％）で7分野のうち6分野が前月の伸びを下回ったほか、電力（1.7％）が2年2カ月ぶりの低水準だった。一方、鉱業（4.6％）は天然ガスの好調で3カ月連続のプラスを確保した。
 
　製造業では金属類（4.8％）を除く6分野で減速。自動車を含む輸送機器・その他（5.6％）や、電気・電子製品（3.5％）、石油化学・化学・ゴム・プラスチック（3.0％）などが前月の伸びを下回った。鉱業では原油（マイナス3.7％）が引き続き落ち込んだものの、天然ガス（13.0％）が大きく伸びた。
 
■製造業売上高5.3％増
 
　統計局が同日発表した19年6月の製造業売上高は、前年同月比5.3％増の706億リンギ（約1兆7900億円）だった。 業種別では輸送機器・その他が8.0％増と最も伸びが大きく、ほかは食品・飲料・たばこが7.6％増、金属類が7.4％増、繊維・衣料・革製品・履物が5.8％増などだった。
 
　製造業の従業員数は1.1％増の108万2444人。支払われた労賃は3.1％増の39億7750万リンギ（1人当たり3675リンギ）だった。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）