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経済

2019年8月8日

企業統治・透明性指数が改善、1位はシングテル

 
 恒例のシンガポール企業統治・透明性指数(SGTI)が発表された。指数は前年より改善したが、かなりの数の企業が、最善と考えられる統治慣行の採用で苦労していることも分かった。
 
 5月31日までに年次報告を公表した上場企業578社と、不動産投資信託(REIT)・事業信託46本を調査した。得点の平均値は一般カテゴリーが59.3(昨年は56.3)、信託カテゴリーが78.6(同74.5)で、いずれも過去最高を更新した。
 
 指数をまとめたのはCPAオーストラリア、シンガポール国立大学ビジネススクール付属統治センターおよびシンガポール取締役協会。統治慣行、財務諸表の開示時期、入手しやすさ、透明性を評価した。株主権利、監査水準、利害関係者とのかかわりでは改善が見られたが、取締役会の責任では大いに改善の余地があるとされた。
 
 一般カテゴリーで最高点を得たのは昨年同様シンガポール・テレコム(シングテル)。2位はDBS銀行、3位キャピタランド、4位シンガポール取引所、5位シティー・デベロップメンツ(CDL)、6位がOCBC銀行、SATS、セムコープ・インダストリーズの3社、9位が大華銀行(UOB)、10位シンガポール・プレス・ホールディングス。CDL、OCBC、UOB以外はすべて政府系企業。
 
 信託では、キャピタランド系が上位を占め、5位にフレーザーズ・コマーシャル・トラストが入った。

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