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経済

2019年8月1日

エネルギーのネステ、トゥアス工場を拡張

 
 フィンランドのエネルギー大手、ネステは7月31日、トゥアス工場拡張工事の礎石設置式を、ターマン・シャンムガラトナム上級相をゲストに開催した。再生可能ディーゼル油の生産能力を増強し、2022年にはシンガポール以外の工場も含めた年産能力(450万トン)の半分強を生産する。
 
 トゥアス工場拡張で再生可能材料を用いた燃料年産能力を100万トンから230万トンに引き上げる。ネステはシンガポールのほかオランダとフィンランドに工場がある。トゥアス工場では初めて、商業ベースで再生可能ジェット燃料も生産する。
 
 ネステは石油精製、石油化学、天然ガス採掘が中核業務だが、近年は廃棄物を利用した再生可能エネルギー事業、バイオ燃料事業にも注力しており11年3月、トゥアスで世界最大級の再生可能ディーゼル製油所の操業を開始していた。
 
 ネステは獣脂、石油プラントの残留物を精製する技術を新施設で開発する。また将来的に、廃プラスチックを液化・再生することも検討している。
 
 ターマン氏は、クリーンエネルギーも妥当な経費で効率的に生産できる革新的技術がなければ、従来型エネルギーからの移行は高額になり、政治家を移行に踏み切らせるは困難だと述べた。

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