シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP6月の工業生産高は7%減、4カ月連続の減少

経済

2019年7月29日

6月の工業生産高は7%減、4カ月連続の減少

 
 シンガポール経済開発庁(EDB)は7月26日、6月の工業生産高は前年同月比6.9%減少したと発表した。4カ月連続の減少だ。変動の激しいバイオ医学部門を除くと9.9%の減少になる。
 
 生産高は前月比では1.2%の増加(バイオ医学を除くと2.9%の減少)になった。この結果、第2四半期の工業生産高は前年同期比3.1%の減少になる。バークレイズのエコノミストは、シンガポール金融管理庁(MAS)が通年の経済成長率予想を下方修正する可能性が高まったとしている。
 
 6月の工業生産の部門別実績は前年同月比で、製造業をけん引してきた電子部門の生産が18.8%減と振るわなかった。減少は4カ月連続。上半期の生産は6.9%の減少になる。
 
 バイオ医学部門の生産は5%増だった。薬品、医療機器生産とも増加した。上半期では9.6%増になる。精密工学部門は0.3%増とわずかながら増加に転じた。上半期では8.3%減になる。化学部門生産は石化プラントの保守による閉鎖が影響し3.3%減で、上半期では横ばい。運輸工学部門は14.2%減。リグなど海洋・オフショア工学の低迷が理由だ。上半期では0.6%の減少になった。その他製造は10.8%増と気を吐いた。飲食品、たばこの生産が増加した。上半期では4.3%増になる

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