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6月のインフレ率0.6%、0.3ポイント減速

 
 シンガポール統計局が7月23日発表した2019年6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比で0.6%となり、前月を0.3ポイント下回った。1月の0.4%から前月の0.9%まで5カ月連続で加速していたが、6月はガソリンや電気・ガス料金の値下がりで減速に転じた。ガソリンを含む民間道路輸送(0.2%)の上昇率は1.3ポイント縮小。民間道路輸送と住居(マイナス1.1%)を除くコア指数の上昇率は1.2%と、前月を0.1ポイント下回り、過去2年3カ月で最も低い水準となった。
 
 食品(1.4%)は前月から横ばい。野菜(3.8%)が17年11月以降で最高となったほか、出前(4.9%)が高水準を維持した一方、油脂(マイナス0.1%)や砂糖・ジャム・菓子(マイナス0.8%)などが値下がりに転じた。
 
 食品以外では、燃料・光熱費(0.7%)の伸びが8カ月連続で縮小。18年後半から段階的に実施された電力自由化による電気料金低下の影響が続いている。通信(マイナス1.7%)は11カ月連続で値下がりした。
 
 シンガポール金融管理庁(MAS)と貿易産業省は、19年通期のCPIの前年比上昇率を0.5〜1.5%、コア指数を1.0〜2.0%と予測している。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN