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日系企業・社会

2019年7月11日

九州メタル産業、廃車リサイクルの事業化調査

 
 西鉄グループでリサイクル事業を行う九州メタル産業は7月9日、マレーシアで使用済み自動車(ELV)を完全再資源化する事業の実現に向けた調査を行い、2022年度の事業化を目指すと発表した。現地企業と合弁会社を設立し、自社が持つリサイクル技術・システムを導入して事業を行いたい考え。
 
 日本の環境省が公募する「令和元年我が国循環産業の海外展開事業化促進業務」に採択された。北九州市とアズサSE&E、NTTデータ経営研究所と連携し、事業化の実現可能性を調べる。19年度中に調査を終える予定。首都圏のセランゴール州で、現地企業BPJベルジャヤと合弁による自動車リサイクル会社の設立を目指す。
 
 日本の経済産業省の報告書によると、マレーシアでは、人口当たりの自動車普及率が東南アジアトップレベルである一方、路上などへの放置自動車が大きな社会的課題となっている。九州メタル産業は自社が持つ廃自動車の破砕、選別・回収、原燃料化利用、金属の再資源化などの技術やシステムを導入し、同国の抱える課題の解決と自社の事業拡大につなげる。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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