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若者の4人に1人、公共の場では親切な行為を躊躇

 
 非政府組織のシンガポール親切運動(SKM)が実施した意識調査で、15〜24歳の若者の4人に1人は公共の場では他人への親切行為を思いとどまると回答した。理由として23%は「ばかと思われる」と回答。11%は「ソーシャルメディアでばかにされる」と回答した。
 
 一方でこれらの若者の39%は慈善運動に寄付を行ったことがあり、11%は慈善団体でボランティア活動をしたことがある。技術専門学校のテマセク・ポリテクニックで学ぶペク・ティンユーさん(19)は「席を譲ろうとしても断られる可能性があり、恥ずかしい思いをする」と述べた。
 
 SKM総書記のウィリアム・ワン氏は「若者は大勢の中にいると安心でき、自分一人でするより、グループでのボランティア活動を好む傾向がある」とコメントした。
 
 そうした若者の気恥ずかしさは年とともに薄まるようで、恥ずかしいからとの理由で公共の場での他人への親切を思いとどまる、との割合は高齢者では少ない。高齢者の場合、何をしていいか分からない、あるいは助けが必要ということに気付かない、というのが他人に手助けしない主な理由だ。
 
 調査にはほかの年齢層を含め2,000人の住民が回答した。他人への親切、やさしさを教育する中心的役割は親が果たすべき、と親自身が感じているという。