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経済

2019年6月20日

COE価格が軒並み下落、小型車は214万円に

 
 陸運庁(LTA)が6月19日実施した新車購入権(COE)入札で落札価格が軒並み下落した。多様な要素が絡んでおり、COE価格の低迷は続きそうだ。
 
 Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より10%安い2万6,999Sドル(約214万円)、Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOEは9.6%安い3万5,906Sドル(約285万円)、どの4輪車の購入にも使えるオープンカテゴリーのCOEは6.2%安い3万9,400Sドル(約312万円)だった。
 
 複数ブランドの乗用車を扱うプライムのネオ・ナムヘン会長は「この1カ月間、ショールームが並ぶウビ、レン・キー通りはまるでゴーストタウンだった」と述べた。
 
 経済の先行き不透明と円高が要因だ。円高で日本車輸入価格は3,000~6,000Sドル(約24~48万円)増しており、この分、販売店はCOE入札で強気応募ができないという。
 
 配車アプリの個人ハイヤーとタクシー業界に対する新たな規制が近く発表される見通しで、運営業者が新車購入を控えていることもCOE結果に影響した。COEの有効期限が10年で切れた後、延長更新するドライバーが第1四半期に増えたことも買い替え需要に影響したもようだ。

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