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シルバー世代向け業務に儲けの機会、外資系含め3行が注力

 
 シルバー世代に対するサービスに銀行が力を注いでいる。OCBC銀行とスタンダード・チャータード銀行がシルバー世代向けサービスを開始したのに続き、マレーシア系マラヤン・バンキング(メイバンク)も最近参入した。
 
 年齢50歳以上の国民は140万人を数えるが、その多くは蓄えをインフレから守るための対策を講じておらず、生活スタイル維持、富の増加、健康維持で銀行が支援サービスを提供する機会が生じている。
 
 OCBCとスタンダード・チャータードは55歳以上の国民を対象にしているが、メイバンクは対象年齢を50歳まで引き下げた。退職後の生活設計は早くから始めた方が良いとの考えによるもので、富を増やすための資産配分の見直し、付保サービスなどを提供している。
 
 シルバー世代向け商品を初めて売り出したのはスタンダード・チャータードで、2017年、預金利子が最大1.28%になる、定期貯蓄額の増額に応じ利率が上昇する預金口座の提供を開始。特定の旅行会社、医療機関を割引料金で利用できるサービスだ。
 
 客側の最大の関心事は、遺産計画、旅行、健康維持・増進。フィリップ証券のティン・ミンイン氏は「現在は高齢者が富の過半を所有しており、彼らのニーズに応えることが銀行の利益にもなる」とコメントした。