AsiaX

第3四半期の業況見通しがやや改善、サービス業がけん引

 
 信用調査機関のシンガポール・コマーシャル・クレジット・ビューロー(SCCB)が6月10日公表した、第3四半期に対する企業の業況見通しはわずかながら改善した。改善は3・四半期ぶり。
 
 業況見通しを示すビジネス楽観指数は6.91%で前期より5.08ポイント改善した。楽観指数は、改善を予想した企業の割合から、悪化を予想した企業の割合を引いた数値。
 
 6つの指標のうち、5つ(売り上げ、利益、雇用、新規受注、在庫)が改善した。しかし販売価格はマイナス7.32%で、前期より悪化した。前年同期との比較では利益と雇用のみ改善した。調査には主要産業部門の企業経営者や幹部200人が回答した。
 
 先行きを楽観しているのはサービス業で、前期比で販売価格指標のみ悪化し、残りの5つは改善した。特に、内需型である保健、教育、社会サービスが強さを示した。
 
 SCCBのチア最高経営責任者は「シンガポールの財政、金融面の力を考慮すれば、米中貿易摩擦で考えられるサービス業への悪影響は食い止められる」とコメントした。一方で、物流、海運、保険など外需対応型部門は、貿易摩擦の影響を免れない見通しだ。
 
 サービス業のうち電子決済、サイバーセキュリティーなどスマート国家建設に向けたデジタル化ビジネスは活力を維持する見通しだ。
 
 半導体需要の低迷が続く製造、海上貨物運送が減少している運輸の指数は先行き、低下の予想だ。