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高速バスのウィラー、自動運転の運行準備開始

 
 高速バス大手のウィラーは5月14日、シンガポールで自動運転車両の運行に向けた準備を開始すると発表した。先月末に開業した国立公園「ジュロン・レイク・ガーデン」で6月中旬から実証実験を行い、商用化を目指す。
 
 事業の開始に向け、現地子会社のウィラーズが、三井物産傘下の現地カーシェアリング最大手カークラブ、政府系シンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリング(STEL)と3社でコンソーシアム(企業連合)を設立した。ウィラーズが事業を構築し、カークラブが運行を担当。STELが自動運転制御技術の提供と車両の保守整備を行う。
 
 実証実験では、15人乗りの電動車両を公園内の2.5キロメートルのコースで運行。車両の乗客やほかの来園者らの自動運転に対する受容度、潜在ニーズを把握するほか、サービスの改善点などを検証する。車両は最高時速25キロメートルで走行し、乗客はアプリを利用して乗降できる。
 
 同公園外のシンガポール国内2カ所でも、年内に実証実験を始める予定。また、ウィラーズは日本での実証実験の実施に向け、関係各所と調整を進める。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN