昨年の億万長者数、シンガポールは11％減の39人に

 
　富裕層調査会社の米英ウエルス・エックスがまとめた、2018年の億万長者リストによると、資産が10億米ドル（約1,098億円）超のシンガポール資産家の数は39人で、前年の44人から11％減少した。同39人の資産合計は840億米ドル（約9兆2,300億円）で、同8.8％の減少だった。資産家の数の順位は15位で前年と同じ。
 
　アジア太平洋地域の資産家数は13.4％減少し、資産合計は8.7％減少した。資産家数の減少幅が大きかったのはインド（21.2％減）と中国（15.7％減）だった。
 
　全世界の資産家数は5.4％減の2,604人。減少は2008年の米国発の金融危機以来、2度目。資産合計は7％減の8兆6,000億米ドル（888兆2,700億円）。
 
　ウエルス・エックスは、株、不動産などほとんどすべての種類の資産の価値が上昇した2017年と対照的に、18年は、不安定な有価証券市場、国際貿易上の緊張、世界的な経済減速が影響したとの分析を示した。
 
　国別資産家数1位は米国で705人。資産合計は3兆130億米ドル（約331兆684億円）。2位は中国の285人（同9,960億米ドル:109兆4,405億円）。以下はドイツの146人、ロシアの102人、英国97人、スイス91人、香港87人、インド82人、サウジアラビア57人、フランスとアラブ首長国連邦がそれぞれ55人だった。