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経済

2019年4月22日

街灯をLED照明に、陸運庁が切り替え工事を開始

 
 陸運庁(LTA)は街路灯を発光ダイオード(LED)の照明器具に替える工事を中心部で開始した。7,630万Sドル(約62億9,551万円)の予算で2万5,000本の照明を年内に切り替える。明るさは同じワット数で30%高いという。
 
 LTAは島内全域の街路灯を、2022年をめどにLED照明に替える。10年にLTAが行った試験運用では、現在使用している高圧ナトリウム灯より保守が楽で、寿命もナトリウム灯が約3年なのに対しLEDは平均10年と長い。エネルギー効率も25%改善されるという。
 
 LTAは現在、日の出、日没時間を考慮し、点灯、消灯時間をあらかじめプログラミングしたシステムを街路灯に採用しているが、LEDへの切り替えに伴い、遠隔操作とモニタリングシステムを組み合わせた方式にする。
 
 どの程度照明が必要かに応じ、遠隔操作で点灯、消灯する方式で、故障探知機構が組み込まれているため、迅速で効率的な保守が可能になるという。
 
 LTAは1998年から3年をかけ、2,200万Sドル(約18億1,522万円)を投じ5万7,000基の交通信号をLED照明に切り替える工事を行っており、年間16万Sドル(約1,320万円)の電気料金の節約を実現した。
 
 すべての街路灯をLED照明に切り替えると、年間1,000万Sドル(約8億2,510万円)の電気代の節約になる見通しだ。ほかの国で街路灯にLED照明を採用しているのは米国と日本。

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